土地の名義変更手続きは、司法書士に代行してもらうと確実に済ませられます。しかし、司法書士は業務として土地の名義変更の代理申請を行う以上、依頼者に対しては料金の支払いを求めてきます。依頼をするにあたり、費用の相場はいくらになるのかは多くの人が気にするところでしょうが、土地の名義変更が必要な理由によって大きく変わります。司法書士に土地の名義変更を依頼した場合に請求される費用には、報酬金、登録免許税、書類取得費用などがあります。
このうち司法書士自身で設定できるのは報酬金で、1筆につき5万円から10万円程度が相場といわれています。一方、登録免許税は、相続に伴う所有権移転登記であれば税率が0.4パーセントですが、その他の理由での登記だと適用される税率が2.0パーセントとなり、相続が理由の場合と比べて5倍の額を支払わなければなりません。書類の取得費用についても、2通から3通程度で済むケースもあれば、相続が理由の登記のときのように戸籍に関する書類が多くなる結果、費用が多くなるケースもあります。以上の点を考慮すると、司法書士に土地の名義変更の代行を依頼する場合、請求される費用の相場は十数万円程度ということになります。
司法書士から請求される費用は、現金による一括払いが原則です。債務整理の依頼のときのように、一括払い以外の支払い方法を選択できる可能性は低いので、依頼する前に支払えるだけのお金は用意しておきましょう。
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